2016年 12月 15日
国立音楽院宮城キャンパス・ヴァイオリン製作科の特徴(立地環境について)
キャンパスのある加美町は喧騒からは無縁ですが生活に不便という事のない、程よい快適な町であり、ヴァイオリン製作科の工房が設置される校舎も非常に広くて綺麗です。
弦楽器職人を目指すうえで学校はスタートラインであり、基礎を学ぶところです。
最初に行うことは
・木を加工することに慣れる
・刃物を扱えるようにする
・楽器の基本的な構造を理解する
・加工精度を見る最低限の目を養う。
ということで、これは何処においても変わりません。
基礎をある程度習得しさらに歩みを進めていく段階では、経験が積みやすく情報も集まりやすい東京やクレモナのような場所で活動するメリットは大きいと思われます。
しかし基礎習得の段階では、落ち着いて作業に没頭できる環境が特に重要になるでしょう
宮城キャンパスの環境は、その点で非常によいと言えます
生活や通学にかかる費用・時間が抑えられる点、町からの家賃補助などの生活サポート、リーズナブルな学費なども大きな魅力です。
経済的負担を軽減し、アルバイトの時間を減らして勉学に充てることが出来たり、自前の工具の購入費用に回したりすることも出来るでしょう。
カリキュラムについては3年制ということを活かして、先の記事で紹介したHPのように時間をかけて基礎をじっくり学べるよう組まれます。
東京本校ヴァイオリン製作科開設以来の伝統的なドイツ式のメソッドを中心としつつ、講師の留学先のイタリアの製作メソッドの紹介も織り交ぜていきます。
また定期的に本校講師にもお越しいただき、指導をしていただきます。
by kma-miyagi-violin
| 2016-12-15 11:25
| カリキュラム